パントテン酸の生理作用と食事摂取基準
パントテン酸は、ギリシャ語で”あらゆるところに”という意味があり、その名のとおり、あらゆる食品に含まれているため、栄養状態が悪くならない限り滅多に不足しません。ビタミンB5とも呼ばれるパントテン酸は、体の中でエネルギー消費の補酵素となったり、ビタミンCの作用を助ける役割があります。
パントテン酸が必要な人
- 妊婦・授乳婦
- 食欲不振の人
- ストレスの多い人
- 風邪をひきやすい人
- 口内炎の人
- 動脈硬化の予防をしたい人
パントテン酸の生理作用
パントテン酸は、炭水化物(糖質)や脂質が燃焼してエネルギーに変換される際の補酵素として働きます。また、副腎皮質ホルモンの合成に関わります。更にビタミンCの作用を助け、傷ついた皮膚の回復に役立つほか、髪のダメージの改善を助ける役割も持っています。
パントテン酸の過剰症
パントテン酸は過剰摂取しても体内で必要な分しか利用されず、残りは尿などと一緒に体外へ排泄されますので、過剰症の心配はありません。また、特に過剰症とよばれる症状は認められません。
パントテン酸の欠乏症
- 低血糖症
- 十二指腸潰瘍
- 感染症
- 腰痛
- 副腎皮質機能低下
- アレルギー
- しわ
- 脱毛
- 早期老化
パントテン酸の吸収促進
- ビタミンC
- パラノミア安息香酸
パントテン酸の吸収阻害
- カフェイン
- 飲酒
- 熱に弱い
- 酸に弱い
- 水に溶ける
パントテン酸の食事摂取基準
| 年齢(歳) | 1日の推奨量 (mg) | 上限量(mg) | |
|---|---|---|---|
| 男 | 女 | ||
| 0~5(月) | 4 | — | |
| 6~11(月) | 5 | — | |
| 1~2 | 4 | 3 | — |
| 3~5 | 5 | 4 | — |
| 6~7 | 6 | 5 | — |
| 8~9 | 6 | 5 | — |
| 10~11 | 6 | 6 | — |
| 12~14 | 7 | 6 | — |
| 15~17 | 7 | 5 | — |
| 18~29 | 6 | 5 | — |
| 30~49 | 6 | 5 | — |
| 50~69 | 6 | 5 | — |
| 70以上 | 6 | 5 | — |
| 妊婦(付加量) | — | +1 | — |
| 授乳婦(付加量) | — | +4 | — |
資料元: 厚生労働省2005年版食事摂取基準より
パントテン酸の上限量の定めはありません。
パントテン酸を多く含む食品
パントテン酸は主にレバー、魚介類、納豆などに多く含まれていますが、ほとんどの食品に含まれるため、欠乏症はほとんどみられません。特に過剰症も認められないので、普通の食生活において、あまり気にする必要のないビタミンでが、コーヒーやお酒を多く飲む方や食欲不振の時、妊婦・授乳婦は、パントテン酸が含まれる食品を意識して摂取しましょう。
| 食品名 | 1食分(g) | 含有量(mg) |
|---|---|---|
| 鶏レバー | 50 | 5.0 |
| 豚レバー | 50 | 3.5 |
| 牛レバー | 50 | 3.2 |
| 子持ちカレイ | 100(1切) | 2.4 |
| ニジマス | 100(1尾) | 2.3 |
| 納豆 | 50 | 1.8 |
| 鶏もも肉(皮なし) | 70 | 1.5 |
| タラコ | 40(1/2腹) | 1.47 |
| うなぎ蒲焼 | 100(1串) | 1.29 |
| アボガド | 70(1/2個) | 1.15 |
| 銀鮭 | 80(1切) | 1.09 |
| カラフトマス | 80(1切) | 1.09 |
| 牛ヒレ肉 | 80 | 1.02 |
| さつまいも | 100(1/2本) | 0.96 |
| イワシ | 80(1尾) | 0.93 |
| モロヘイヤ | 50 | 0.91 |
| 干しシイタケ | 10(大2個) | 0.79 |
| 卵 | 50(1個) | 0.72 |
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